絵伝について

法隆寺 西院伽藍

写真:法隆寺・小学館

7世紀の初め、聖徳太子(574-622)は奈良盆地の北西部、矢田丘陵の南に位置する 現在の斑鳩(いかるが)の里に斑鳩宮を造営し、宮都であった飛鳥から移り住んだ。推古15年(607)頃、宮の西隣りの場所に、父・用明天皇のために法隆寺(飛鳥寺)を建立したと伝えられている。金堂や五重塔に代表される法隆寺西院(さいいん)伽藍は、天智9年(670)に焼失、7世紀末頃に再建されたが、現存する世界最古の木造建築群として、飛鳥時代(白鳳期)の建築を今に伝えている。

法隆寺東院 絵殿

写真:法隆寺・小学館

蘇我入鹿の軍勢による太子一族の滅亡から約百年後にあたる天平11年(739)、荒れ果てていた斑鳩宮の跡地に、僧・行信によって法隆寺の東院が建立された。救世観音(くせかんのん)を本尊とし、太子が籠って仏の導きを得たといわれる夢殿(ゆめどの)を中心に、太子信仰の聖地となった。この夢殿の背後(北側)には、当初、経蔵として建てられた棟があったが、平安時代中期の延久元年(1069)に改造され、東側が舎利殿(しゃりでん)、西側が絵殿(えでん)に二分された。

絵殿内部

写真:法隆寺・小学館

国宝「聖徳太子絵伝」は、延久元年、この絵殿の内壁を飾る10面の障子絵として、摂津(せっつ)の絵師・秦致貞(はたのちてい)によって描かれた(現在は10面パネル装。写真は江戸時代の模本)。10世紀初期に成立した聖徳太子の伝記『聖徳太子伝暦』(しょうとくたいしでんりゃく)に基づき、58の事蹟(エピソード)が絵画化されている。以後、聖徳太子絵伝の制作が流行するが、本絵伝は現存最古、また、11世紀に描かれた大画面の説話画としても現存唯一のものといえる。

この絵伝は、絵殿の北側の正面と東西の内壁にコの字型に配置され、拝観者があたかも現在地(斑鳩)に立って、東南の飛鳥(あすか)から北の斑鳩、そして西の難波(なにわ)、さらに海の西方の中国大陸をぐるりと見渡したかのような絵画構成になっている。広域に及ぶ太子の活躍を体感できる、太子信仰の空間がつくり出されていたと考えられている。

具体的には、東側に位置した1・2面は太子の幼少期の事蹟が中心で、現実の地理と厳密に一致しているわけではないが、北側5・6面半ばまでに飛鳥が舞台の事蹟が多く描かれている。5・6面の残りと7面にかけての舞台は斑鳩が中心。7・8面中央で今の奈良県と大阪府の境に連なる山地を越え、西壁に位置した9・10面で難波(なにわ)と海を隔てた中国・衡山(こうざん)の事蹟が描かれている。(「聖徳太子とその時代」を参照)

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最終更新日 令和8年1月1日